高萩工場訪問記② — 研磨とアルマイト加工の手作業

高萩工場訪問記② — 研磨とアルマイト加工の手作業

■ 仕上げ工程の重要性

成形を終えた製品が真価を発揮するのは、研磨やアルマイトといった仕上げ工程を経たのちです。中尾アルミ製作所では、これらの工程を単なる後処理と捉えず、製品の最終的な性能と美しさを確定する重要なプロセスとして位置づけています。研磨やアルマイトの一つひとつの作業が、使用時の手触りや耐久性に直結します。


■ 研磨が決める使用感と見た目

研磨工程では、底面・内面・外面をそれぞれの研磨機と担当者によって仕上げます。研磨の角度や圧力はごくわずかな差でも仕上がりに響くため、担当者は金属の鳴りや振動を注意深く観察しながら作業を行います。研磨で生み出される滑らかさが、調理中の食材の滑りやフライパンの返しやすさ、さらには洗浄のしやすさにもつながります。見た目だけでなく、実際の使い勝手を左右するのが研磨の力です。


■ アルマイト加工──皮膜が守る性能

アルマイト(陽極酸化)加工は、アルミの表面に均一で耐久性のある皮膜を形成する工程です。当工場では洗浄、脱脂、電解処理、封孔処理といった複数工程をすべて管理下で手作業により進め、薬液の状態や温度管理にも細心の注意を払っています。最終工程であるため、ここでの品質管理は製品寿命に直結します。担当者は薬品の変化や季節変動を読み取り、日々調整を行っています。


■ 手仕事が支える製品の耐久性

研磨とアルマイトを経て完成した製品は、見た目の美しさだけでなく、実用面でも優れた特性を持ちます。これらの仕上げ工程があるからこそ、使用環境に耐え、長く使い続けられる道具となるのです。中尾アルミ製作所としては、仕上げの手間を惜しまない姿勢をこれからも守り続けます。