革を知る職人の手から生まれた、ハンドルケース

アルミフライパンのハンドルを包む、本革ハンドルケース。
その製作を手がけているのは、昭和41年創業の関西製靴株式会社です。
半世紀以上にわたり靴づくりと向き合ってきた、ものづくりの現場があります。


工場には、創業当時から積み重ねられてきた技と、職人たちの真剣な眼差しがあります。
ベテランから若手へと受け継がれてきたのは、素材を見極める厳しい目と、手を抜かない姿勢。
変わらないものづくりを続けながらも、時代に取り残されない柔軟さを持ち、ぶれることなく求められるものを形にし続けてきました。
関西製靴は、そんな靴づくりのプロ集団です。


関西製靴が得意とするのは、ボロネーゼ製法によるモカシン。
ボロネーゼ製法とは、前足部に中底を設けず、アッパーを袋状に縫い上げてから底材と一体化させる、非常に手間のかかる製法です。
足を包み込むような構造のため、ソールのしなりに無理がなく、歩行時の動きに自然に追従します。
一般的なセメント製法の靴とは異なり、足当たりは柔らかく、履き始めからなじみやすいのが特長です。
この微妙なフィット感は、革の厚みや伸びを見極め、ミリ単位で仕立てを調整できる職人の感覚があってこそ成立します。
関西製靴では、表革にイタリア製や日本製の本革を用い、裏革にも本革のゴートレザーを使用。
素材の個性を理解し、用途に応じて使い分けることも、長年靴づくりを続けてきた現場ならではの判断です。
防水・撥水加工を施す場合には、甲革の継ぎ目に防水テープを用いるなど、見えない部分にも手をかけています。
こうした靴づくりの中で培われてきた、革への深い理解と丁寧な手仕事。
その積み重ねが、本革ハンドルケースにも確かに息づいています。

本革ハンドルケースに使われているのは、牛革。
その中でも、成牛の革「ステア」と呼ばれる素材です。
繊維が締まり、強度と耐久性に優れ、靴や鞄、ベルトなど、長く使われるものに選ばれてきた革。
日々の使用に耐え、使い込むほどに表情を変え、手に馴染んでいきます。
これまでハンドルケースは、メタリック調のネイビーとベージュの2色で展開してきました。

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そして今回、新たにスムースレザーを採用したレッド、ブラウン、ブラックの3色を、オンラインショップ限定商品として関西製靴に製作してもらいました。
革の質感をよりダイレクトに感じられるスムースレザーは、使い始めから手に馴染み、時間とともに深みを増していく素材です。
中尾アルミ製作所の道具と本革ハンドルケース。
素材と向き合い、現場で手を動かし続けてきた者同士だからこそ生まれた組み合わせ。
使うほどに育ち、日々の料理の時間に静かに寄り添います。

