かつて東京・吾妻橋に店を構えた老舗洋食店「レストラン吾妻」。
長年通い続ける常連客も多く、訪れるお客様のおよそ8割がリピーターだったといいます。
誕生日や結婚祝いなど、大切な日の食事の場として選ばれることも多く、長年にわたり多くの人々に愛されてきました。
その厨房で使われていたのが、中尾アルミ製作所の鍋です。

■ 道具を選んだきっかけ
中尾アルミ製作所の鍋を使い始めたきっかけは、
ある出来事だったと竹山シェフは振り返ります。
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昔、中尾アルミの社長さんがうちへ食事に来たことがありました。
そのとき営業の方が
「吾妻さん、うちの鍋に替えてくださいよ」とおっしゃったんです。
すると社長さんがね、
「料理の道具というのは、職人に合った道具でなきゃだめなんだ」
そういう話をされていたんです。
その言葉を聞いて、
この会社の鍋を使おうと思いました。
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料理人の道具は、ただ勧められるものではなく、
料理人自身に合うものでなければならない。
その考え方に共感したことが、
長年使い続けるきっかけとなりました。

■ ソースの味を支える鍋
洋食において、味の決め手となるのがソースです。
そのソース作りに欠かせないのが、
厚みのあるアルミ鍋だと竹山シェフは語ります。
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このアルミの差というのは、本当に大事なんです。
中尾の鍋は厚みがあります。
この厚さをプレスで絞り出すのは、技術的にも大変なことだそうです。
この鍋のおかげで、
どれだけ良いソースができていることか。
本当にありがたい道具ですね。
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厚みのあるアルミ鍋が生み出す、安定した熱の伝わり方。
それが、洋食の要となるソースの味を支えていました。

■ 洋食のために作られた特注フライパン
レストラン吾妻では、
オムレツ専用の特別なフライパンも使用されていました。
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昔からオムレツ専用のフライパンを使っていたんですが、
だいぶ古くなってしまったんです。
そこで中尾アルミさんに相談したところ、
「作ってあげますよ」と言ってくださって。
市販のものより、
オムレツを焼くために少し薄く作ってもらいました。
柄の角度も使いやすく、
吾妻のマークまで入れていただいた特別注文のフライパンです。
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料理人の手に合わせて作られた道具。
それはまさに、厨房で働く相棒のような存在だったのです。

■ お客様に喜んでいただくために
竹山シェフは、老舗洋食店としての想いをこう語ります。
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大正2年から続く洋食屋ですから、
もう身体には仕事が染み込んでいます。
創業から105年。
身体が続く限り、一生懸命やって、
お客様に美味しい洋食を提供したいと思っています。
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長い歴史の中で受け継がれてきた洋食の味。
その厨房には、料理人の技とともに
長年使い続けられてきた道具がありました。

■ プロフィール
竹山 正明 シェフ
老舗洋食店 レストラン吾妻 の三代目オーナーシェフ。
大正2年創業の洋食店の伝統を受け継ぎ、長年にわたり多くの常連客に愛される料理を提供してきた。
創業者・竹山周吉の息子である正次は、宮内庁総料理長として知られる 秋山徳蔵 の薫陶を受け、精養軒や万平ホテルで修業。
戦後、店を墨田区吾妻橋へ移し「レストラン吾妻」として洋食文化を受け継いできた。

